ベータ祖語(仮)の直近の娘言語。
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祖語同様に有生と無生の文法性がある。
能格言語のため、格は能格、絶対格、属格、与格の4つ。
奪格は与格と統合した。(基本的でない副次的な助詞としては奪格イメージのものがある。)
格助詞によって表される。
()内は音便変化。
有生 | 無生 | |
---|---|---|
能格 | (a)-s | (i)-si |
絶対格 | -i | -u |
属格 | (i)-ni | (i)-si |
与格 | -a | (a)-l |
不定性は無標で、定性は付属語-ihによって表す。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | f | fik |
二人称 | d | dik |
三人称 | h | hik |
時制には現在・過去・未来の3つがあり、未来は意思に近い。 現在は無標、過去は-ib、未来は-kaɳの時詞が付く。
動詞と時制の後には文が終わるか(終止)、助動詞が続くか(連助)、名詞を修飾するか(連名)、 によって続く終助詞が変わる。 終止・連名は-a、連助は-h(助動詞が子音始まりの場合は無標)が付く。
助動詞は連助の終助詞に続き、普通の動詞とほぼ同じように振る舞う。
例えば否定の助動詞-abであれば、「pap-h-ab-a (食べない)」のようになる。
他には、進行の助動詞ilや逆受動態を作る助動詞oがある。
膠着語であり、単語数が多くなるため、分かち書きは文節単位とする。 付属語は記号「-」で表し、「私は(絶対格)」だったら「f-i」と表される。 音便は付属語でなく単語自体の変化なので「私は(能格)」は「fa-sa」となる。