仮想世界アルビスの制作において、 守るべき項目、重視すべき項目を記載する。 記載順は優先順位である。 なお、ここにある用語は一般的でなく、このプロジェクトのために定義されたものが大半である。
ここでいう「説明可能性」とは、
任意の存在に対して、それが存在する理由をどの程度詳細に説明できるかという指標である。
ここでの「理由」は目的ではなくメカニズムを指す。
アルビスの制作では、説明可能性を高めることを指向する。
例えば言語であれば、祖語から音変化させて現代語を作ったり(通時的な説明可能性)、
造語をするときに他の単語の複合語にしたり(共時的な説明可能性)する。
ここでいう「借用」とは、
言語間の借用のみならず、任意のものに対しての明示的な借用を意味する。
アルビスの制作では、現実世界からの借用を基本的に許可しない。
アルビスはいずれ現実世界の人類と接触するため、
そのときに人類のものが借用されることはあるが、
それまでは基本的に独立した世界であるので、借用はない。
ここでいう「意識依存」とは、明示的な借用ではなくとも、
制作者が無意識のうちに自分の地域の文化等を影響させてしまうことである。
アルビスの制作では、なるべく意識依存を減らす方針をとる。
しかし、完全にというのは難しいだけでなく、
どこまでで完全となるのかの判断が難しいため、
あくまで「なるべく」というに留める。
各分野ごとに上の方針を満たすような具体的な方法を示している。